NPO法人ホウ素系木材保存剤普及協会

ホウ酸塩処理材のエクステリア用途

ホウ酸塩処理材のエクステリア用途

低レベルホウ酸処理(0.25%BAE)試験体と未処理試験体を14年間にわたり屋外暴露した結果です。
ホウ酸塩処理した試験体では、ほとんど腐朽は見られません。

ホウ酸書処理材の野外試験(鹿児島県)

ホウ酸塩処理材は非接地屋外用途に広く使用されています。この場合、耐水性塗料を塗装することが条件です。

この用途の野外試験にはL-ジョイント試験があります。保存処理した38×38mm角材を右の図のようなL字型に加工し、耐水性塗料を塗布します。塗膜が完成したら接合部を押し広げ、塗膜を一部破壊して接合部に雨水が染み込むようにします。

試験体は、屋外の架台上にならべ、定期的に腐朽の進行を目視でチェックします。目視評価では、全く腐朽の見られない場合を10点、腐朽で破壊した場合を0点とします。表面にわずかな腐朽が見られると8点、2点は腐朽で試験体がバラバラになる寸前です。

下の図は、カナダのForintek研究所の実験結果です。低レベルホウ酸処理(0.25%BAE)試験体と未処理試験体を14年間にわたり屋外暴露した結果です。ホウ酸塩処理した試験体では、ほとんど腐朽は見られませんが、未処理試験体は3~4年で腐朽が激しく進行します。